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数年前迄、「ほぉ~、パースを手で描いておられるんですか?!。」 
と言われていましたが、
ここ最近は、それを言う人もいなくなりました。

建築界ではアナログパース手描きは、
「生きた化石」的な見方をされていますが、
音楽界もどうやら似た様な感じらしい。

あの山下達郎氏がアナログレコーディングで、
そのノウハウの頂点を極めた時、
既に廻りはデジタル化され、
今迄の技術や手法は使い物にならなかったそうです。

ぴあ(2012.9.26 ベスト・アルバムをリリースした ミュージシャン・山下達郎 ぴあ別冊/山下達郎"超"大特集号)
pia
pia posted by (C)ame

どういう事かと言いますと、
アナログでは音と音を重ね合わせると、
厚みが増してふくよかな感じが出るのに対して、
デジタルではいくら重ね合わしても、
薄っぺらな感じで混ざり合わないらしい。
音楽の達人が言うのだから、
間違いはないと思います。

手描きパースもアナログの極みの様な物なので、
デジタル化の波をもろに受けました。
まず、需要と供給のバランスで、
画材や道具が無くなりました。

クレセントボード310番、
良質水彩紙
ロットリングペン、
面相筆、
エアブラシのピースコン、
T定規、
カラーパントン(オーバーレイ)

ピーアンドエルの道具入れ
1.いろいろなところで買い求めた筆とトレーシングペーパー
DSC_0779
DSC_0779 posted by (C)ame

2.ロットリングペンとエアブラシ、掃除セットなど
DSC_0778
DSC_0778 posted by (C)ame

3.事務所の家具の組み立て、はり金細工等で大活躍のペンチ類
DSC_0780
DSC_0780 posted by (C)ame

4.今では貴重な高級水彩紙
DSC_0777
DSC_0777 posted by (C)ame



知ってる人も少なくなって、
聞いた事も使った事もない人ばかりでしょうが、
画材屋さんのこれらのコーナーは、
年々片隅に追いやられています。

山下達郎氏も、
一時は無くなって行くアナログテープや機材を買い込んだようですが、
いずれは無くなって行く運命には逆らえず、
どうすればデジタルとつき合って行く方法はないかと、
試行錯誤したようです。

これらのアプローチが、手描きパースのデジタル化に、
すごいヒントを与えてくれました。

入り口と出口、つまり頭で考えた物を描いて
、目で見ると言う事は変わらなければ、
デジタルだろうがアナログだとかは関係のない話で、
道具を使い分ければ良い事なのです。
周辺機材をマニュアルには書かれていない使い方をしながら、
少しずつノウハウを積み上げて、
やっと満足のいく作品が出て来ました。

馴れてくると、データの扱いの便利さに、
「もっと早く気付けば良かった。」
と、反省をすることもあり、
今日に至っています。

無くなって気がつくこともあれば、
それによって、新たに出来る事もあります。
時代の変化には逆らえませんが、
変化をうまく取り入れられれば、
これほど楽なツールはありません。

手描きの一筆緊張感、達成感を忘れなければ、
後に続く人達にも道は示せそうですね。

fukazawa
2012/10/10(水) 11:19 その他 PERMALINK COM(5)
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COMMENT

御意!
MIYA 2012/10/17(水) 13:22 EDIT DEL
それにしても整理がおじょうずですね。
私とは雲泥の差
月とスッポン
天地霄壤
MIYA 2012/10/17(水) 13:25 EDIT DEL
MIYAさん、ご無沙汰です。
達郎ネタで反応して頂き同世代としては、嬉しいですね

最近は日曜出勤も無く、「サンデーソング」は聞かなくなって、
久しいのですが、たまには聞いてみたい。
大瀧詇一氏の「新春放談」も捨てがたい!。
究極は、「小沢昭一のあしたのココロだぁ~。」かな?。

冗談はさておき、
パースからどんどん遠ざかって行く事に不安を感じていましたが、
アナログやデジタルの枠を乗り越えて、
自分の生き方を貫いている、
山下達郎氏の生き方をみて、これでいいのだ!と、思う様になりました。

もう我々の先にも後にも、知っている人はいないのですから、、、、。
好きな事をやり続けられたら、幸せであります。
fukazawa
fukazawa 2012/10/17(水) 17:43 EDIT DEL
深沢さん こちらこそご無沙汰いたしております。
>アナログやデジタルの枠を乗り越えて、・・・・
まさにまさにであります。
私達のやっていることは結果を求められている訳で(多くの仕事はそうですね)自分に求められている結果を正しく見極めて、手段方法は二の次でイイと思っています。
ただ、手段次第では制作哲学がどうしても変わって来ることは確かで、それにより結果が違ったものになる、と云うことなんだと思います。
自分に求められているものは何かをどう判断して方法を選ぶか・・・大事なことだと感じています。
私はアナログもデジタルも否定はしません。
ただし良く云われるようなこれらは単なるツールなんだという見方も出来ないのです。
それは使う人の考え方、哲学によって大きな結果の違いを生むと考えています。
手に取るものを変えることによってメンタリティーは大きく変わります。

またこんな話いたしましょうね。

今日は佳代さまの結婚式だそうで・・
さぞかし今頃は華やかな雰囲気に包まれておいででしょう。

佳代さま おめでとうございます!
MIYA 2012/10/20(土) 15:32 EDIT DEL
宮崎さん!!

ありがとうございます~。

一生の思い出に残る一日でした。。。

11月にお会いできますことを楽しみにしています~。

オオイシ 2012/10/24(水) 18:44 EDIT DEL

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